本を読んだ。YouTubeで調べた。ChatGPTでコードも作ってもらった。
それでも、自分の仕事では使えなかった。
そんな経験はありませんか?
Excelの本を読んでも実務で使えない理由は、「知識」と「応用」の間にある”なぜそうなるか”の理解が抜けているからです。
知識がないのではありません。仕組みが分からないまま覚えているから、自分の仕事に当てはめられないのです。
この記事では、次のことを解説します。
- ExcelやVBAの本を読んでも実務で使えない根本的な理由
- 独学で壁にぶつかる3つのパターン
- 「使える」状態になるために本当に必要なこと
なぜ本を読んでも実務で使えないのか——3つの理由
① 本の「例題」と実務の「現場」は、形が全然違う
Excelの本に出てくるデータはきれいに整っています。「A列に商品名、B列に金額、C列に数量」——こういう状態からスタートします。
でも実務のExcelは違います。セルが結合されている。空白行が混ざっている。複数のシートをまたいでいる。列の順番が本と違う。
本の通りにやっても動かないのは、当然のことです。本はあくまで「仕組みを説明するための例」であって、あなたの業務データを想定して作られていません。
② 「どうやるか」は覚えても、「なぜそうなるか」は知らない
VLOOKUPの書き方は覚えた。でも、「なぜ第4引数をFALSEにしないといけないのか」は分からない。IFERRORは入れた。でも「なぜIFERRORだけでは不完全なケースがあるのか」は知らない。
この状態で実務に入ると、条件が少し変わっただけで対応できなくなります。なぜそうなるかが分かっていないので、何を変えればいいかが見えないからです。
「なぜそうなるか」が分かって初めて、応用が効くようになります。
③ エラーが出た瞬間、思考が止まる
実務でエラーが出ると「失敗した」と感じて手が止まってしまう——これがVBAや関数の独学で最も多いパターンです。
でも、エラーはExcelが「ここが違いますよ」と教えてくれているメッセージです。エラーは失敗ではなく、情報です。
エラーメッセージを読む習慣がないと、実務ではどこまで行っても使えないままになります。
じゃあ、どうすればいいのか
「なぜ」を一行ずつ確認しながら手を動かす
本を読むだけでなく、実際に手を動かしながら「なぜこの書き方をするのか」を一行ずつ確認してください。分からない部分が出たら、すぐに調べる。その小さな積み重ねが「使える力」になります。
読む量を増やすより、一つを深く理解する方が何倍も早く伸びます。
実務データで直接試してみる
本の例題が一通りできたら、次は実務データのコピーで直接試してみてください。最初は動かなくて当然です。
大事なのはそこからです。「なぜ動かないのか」を一つずつ調べる習慣をつけることが、本の知識を実務に近づけるための最短ルートです。本と実務のギャップは、「なぜ」を調べながら実際に手を動かすことでしか埋まりません。
エラーを「情報」として読む練習をする
エラーは「失敗した」ではなく、「ここに原因がありますよ」というメッセージです。Excelの数式なら#N/Aや#VALUE!、VBAなら実行時エラー——どちらも、原因は必ずあります。
エラーの意味を一つずつ理解していくと、実務でエラーが出たとき「どこを見ればいいか」がすぐに分かるようになります。エラーが情報に変わると、怖くなくなります。
まとめ
本を読んでも実務で使えない理由は、あなたの能力の問題ではありません。「なぜそうなるかの理解」が抜けているだけです。
- 本の例題と実務のデータは形が違う——そのギャップを埋めるのが「なぜ」の理解
- 「どうやるか」だけ覚えても応用できない——「なぜそうなるか」まで知ることが大事
- エラーは失敗ではなく情報——読めるようになると怖くなくなる
「なぜそうなるか」が分かれば、本の知識は実務の武器になります。一行ずつ確認しながら手を動かす。その習慣が、独学の壁を突破するただ一つの方法です。
よくある質問
Q. Excelの本は何冊読めばいいですか?
冊数より「深さ」が大切です。1冊を「なぜそうなるか」まで理解しながら読む方が、3冊さらっと読むより確実に力になります。ただ、端から端までも読むよりも、実務で使う部分を中心に浅く深く見ることをお勧めします。
Q. 独学でVBAを覚えることはできますか?
できます。ただし「コードを写す」だけでは限界があります。「なぜこう書くのか」を確認しながら進めることで、独学でも実務で使えるレベルに到達できます。
Q. ChatGPTでコードを作ってもらえば早くないですか?
コード自体は作れますが、「なぜそのコードなのか」が分からないと、エラーが出たときに対処できません。AIのコードを活用するためにも、基本的な仕組みを理解しておくことが必要です。
Q. エラーが出たとき、まず何をすればいいですか?
エラーメッセージを読むことから始めてください。Excelの数式なら#N/A(値が見つからない)や#VALUE!(データの型が合っていない)、VBAなら実行時エラーのメッセージと行番号——どちらも「何が原因か」を教えてくれています。エラーを「情報」として読む習慣をつけることが大切です。
Q. Excelが使えるようになるまで、どのくらいかかりますか?
「なぜそうなるか」を意識しながら学べば、基本的な関数とVBAの考え方は3〜6か月で実務に使えるレベルになる方が多いです。大切なのはスピードより「理解しながら進めること」です。
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