データの消去
Excelはセルに文字を入力、文字の色、背景色、罫線を使用して、資料を作成していきます。
間違えた場合などは、文字は「BackSpace」や「Delete」などで内容を消しますが、文字の色や背景色などは「セルの書式設定」を使用して消去をします。
VBA上で上記のことを行うためには、Clearメソッドを利用していきますが、「Claer」は文字も色も罫線も消すことができます。
「Clear+α」をすると、文字だけ、色だけを消すことができます。
主にあるのが、次のようなメソッドです。
Clear 全消去
ClearContents 文字のみの消去
ClearFormats 書式の消去
マクロの動作の中で、データを一時的に使う機会があります。その場合には「シートごと消去する」という方法もありますが、シートを削除する動作は動作を重くさせる原因になります。
シート上でデータを消すだけで済むことについては、できる限りClearを使うことをお勧めします。
Clear
シート上の文字も色も罫線も一度クリアする場合には、次のようなコードを入れると全消去できます。
Cells.Clear
ClearContents
ClearContentsを利用する場面としては、例えば請求書のデータを用意して、次のような動作を繰り返します。
・該当するデータを反映する
・印刷する
・データを消去する
(罫線が引かれているので内容だけ消去)
この3つの動作を繰り返す場合に、このデータをA10〜A19の部分が請求データ(消去したい部分)を消去するコードは次のとおりです。
Range("A10:A19").ClearContents
このコードを設定すると文字色や背景色、罫線を残したまま消去することができます。
ClearFormats
元の表では色や罫線がありますが、最終的に作成したい資料は罫線が入らない場合には、ClearFormatsメソッドを利用します。
全てを消す場合
Cells.ClearFormats
一部を消去する場合
Range("A1:A10").ClearContents
まとめ
データの消去については、さまざまな場面で使うことができます。
マクロを利用する場面ではデータを消去する機会は多いと思いますが、シートの削除よりも動作がスムーズになるので、データを消去するだけでよければ消去を優先することをお勧めします。
また、他にも次のようなものがあります。
ClearComments コメントを消去
ClearHyperLinks ハイパーリンクを消去
他にもいくつかありますが、必要に応じて利用していきましょう。
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