重複の自動チェック
Excelにデータを入力する際、同じ内容が複数回登録されてしまう「重複」はよくある問題です。
たとえば、一度登録したメールアドレスが再度入力されたり、会社名が重複して登録されたりすると、データの正確性や実用性が落ちます。
そのため、マクロを使って「重複しているデータを自動的にチェックし、表示する」動作ができるとどうでしょうか?目視で確認するのは非効率なため、その確認をマクロにやらせると時間短縮ができます。
マクロにすることによるメリット
重複チェックをマクロで行うと
- 入力ミスを防げる
- 無駄な再登録を削減できる
- データの正確性を高められる
入力直後に重複をチェックできる仕組みを取り入れておけば、何度もデータを整理し直す手間が減り、全体の作業もスムーズになります。
例)A列の重複データをハイライト表示
ここでは、たとえばメールアドレスがA列に入っている場合に、重複した行だけを黄色に表示するマクロを作成します。
マクロのコード例:
Sub HighlightDuplicates()
Dim ws As Worksheet
Dim lastRow As Long
Dim i As Long
Dim cellValue As String
Dim checkRange As Range
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("データ")
lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
Set checkRange = ws.Range(Cells(2,1),Cells(lastRow,1))
' さきにハイライトを削除
checkRange.Interior.ColorIndex = xlNone
' 重複検出
For i = 2 To lastRow
cellValue = ws.Cells(i, 1).Value
If WorksheetFunction.CountIf(checkRange, cellValue) > 1 Then
ws.Cells(i, 1).Interior.Color = RGB(255, 255, 0) ' 黄色
End If
Next i
MsgBox "重複データに色を付けました"
End Sub
- A2以降の列を調べて、同じ値が複数あるものについて、その行を黄色にします
CountIf
関数を使って重複を判別していますColor = RGB(255, 255, 0)
で黄色の背景色を指定しています
まとめ
重複データはありがちなミスの一つですが、まずは見つけるだけでも防止につながります。
手動で探すのは時間がかかり、見落としやすいため、まずは簡単なマクロから始めて、正確なデータ管理を目指していきましょう。
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