【Excelマクロ】Setを忘れるとどうなる?エラー回避の基本

VBAを使っているとき、「変数は使えているのに、なぜかこの変数はSetが必要?」と感じたことはありませんか?

その正体は「オブジェクト変数」です。そして、Setの付け忘れが原因でエラーになるケースは、VBAを始めたばかりの方が非常につまずきやすいポイントでもあります。

なぜSetが必要なのか、Setを忘れるとどうなるのかを具体的に説明します。

Setが必要なケースとは?

まず基本的に、次のような“オブジェクト”を扱う変数にはSetが必要です。

  • Workbook(ブック)
  • Worksheet(シート)
  • Range(セルやセル範囲)
  • その他、Chart、PivotTableなどのExcelオブジェクト

たとえば、次のようなコードでRangeオブジェクトを変数に代入する場合、

Dim rng As Range
Set rng = Worksheets("データ").Range("A1:A10")

このように Set を使ってオブジェクトを変数に代入する必要があります

一方で、文字列や数値などの「値」を扱う変数では、Setは不要です。

Dim txt As String
txt = "こんにちは"

この違いを理解することが、エラー回避の第一歩になります。

Setを忘れるとどうなる?

Setを忘れて、オブジェクトを代入しようとすると、次のようなエラーが発生します。

Dim rng As Range
rng = Worksheets("データ").Range("A1:A10") '←エラーになる

上記のようにSetを省略すると、「オブジェクトが必要です(エラー424)」という実行時エラーが発生します。

このエラーの原因は、VBAが「値を代入する文」として理解してしまい、「Rangeオブジェクト」という“モノ”を扱いたいという意図を読み取れないためです。

つまり、オブジェクトは“値”ではなく“参照”で扱うために、Setが必要だということです。

Setを使う意味と実装のメリット

Setを使うことには、単なる文法ルール以上の実務的な意味があります。

  • エラー回避ができる
     Setを忘れないことで「オブジェクトが必要です」などの実行時エラーを防げる。
  • コードの意図が明確になる
     オブジェクトを扱っていると一目でわかるため、コードの可読性が高まる。
  • 複数のオブジェクトをスムーズに操作できる
     複雑な処理でも、シンプルな変数名で管理できる。

たとえば、次のようなコードではオブジェクト変数の存在がとても有効です。

Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("売上")

ws.Range("A1").Value = "売上高"
ws.Range("B1").Value = "金額"

このように、同じシートを繰り返し操作するときにも、毎回 Worksheets("売上") と書く必要がなくなり、修正や再利用も簡単になります。

まとめ

VBAで「Set」を使うかどうかは、その変数が“オブジェクト”かどうかにかかっています。

特にRangeやWorksheetなどを扱うときには、Setを忘れずに使うことがエラー回避の基本です。

  • Setは「オブジェクト変数」に使う
  • 使い忘れると「オブジェクトが必要です(エラー424)」が発生する
  • 使うことでエラー回避だけでなく、コードの可読性・保守性が上がる

最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、「オブジェクト=Setが必要」と覚えておくだけで、VBAのミスを大幅に減らすことができます。まずは、wsrng といった基本的なオブジェクト変数から使い始めてみましょう。

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