VBAのコードを書くときに使うのが、VBE(Visual Basic Editor)と呼ばれる専用のエディタです。
このエディタの設定を少し工夫するだけで、作業の効率やミスの防止に大きく貢献します。
今回は、初めてVBAを扱う方でもすぐに実践できる「VBEの便利な設定とカスタマイズ」について紹介します。
まずは設定画面を開こう
VBEのカスタマイズは、上部メニューの「ツール」→「オプション」から行えます。
ここに、快適な開発のための基本設定がまとまっています。
おすすめの基本設定
- 変数の宣言を強制する
「変数の宣言を強制する」にチェックを入れることで、Dimを省略した変数を使うとエラーになります。 → 自動的にOption Explicitが先頭に付き、タイプミスによる不具合を防止できます。 - 自動構文チェックをオフにする
不要なポップアップが煩わしい場合は、これをオフにすると作業が中断されにくくなります。 - 構文エラー時に自動でブレーク
デバッグがしやすくなるためオンにしておくと便利です。
エディタの見やすさを調整する
コードが読みやすいだけで、ミスの発見や保守性が格段に向上します。
フォントや色の変更
- 「ツール」→「オプション」→「エディターの書式設定」タブを開く
- 「コードの色」を変更することで、自分の目に優しい配色にカスタマイズ可能
特に背景色や「キーワード」「コメント」の色を変えておくと、コメントとコードの区別がしやすくなるのでおすすめです。
フォントのサイズも見直そう
小さいフォントのままだと、見落としが増えがちです。
MS ゴシックなどの等幅フォントを使いつつ、12〜14ptくらいにしておくと快適です。
より効率的に開発できる機能
設定以外にも、VBEには知っておくと便利な機能がいくつかあります。
ブックマーク(しおり)
大量のコードの中から、特定の行にすぐ戻りたいときに便利です。
F2でオブジェクトブラウザーを表示するのも、構造の確認に使えます。
インデントの整理
コードの読みやすさを左右するのがインデント(字下げ)です。
VBEでは Tab や Shift + Tab で簡単にインデントを調整できます。
たとえば次のようなコードも、インデントを揃えるだけで可読性が大幅にアップします。
If total > 100 Then
MsgBox "目標達成"
Else
MsgBox "再計算が必要です"
End If
行番号の表示
標準機能ではありませんが、行番号を表示したい場合はアドインや外部ツールの導入も検討できます。
トラブル時のエラー箇所特定に便利です。
実装するメリット
VBEを自分用に整えておくと、次のようなメリットがあります。
- タイプミスやバグを事前に防げる
- 見やすくなることで作業スピードが上がる
- デバッグや改修がしやすくなる
- 他の人にとっても読みやすいコードになる
「コードを書く前の環境整備」は、短期的な快適さだけでなく、長期的な保守性にもつながる大切なステップです。
まとめ
VBEは、VBA開発における“作業机”のようなものです。
環境が整っていないと、どんなに良い道具(コード)も活かせません。
- 「Option Explicit」でタイプミスを防止
- 見やすい色とフォントで目の負担を軽減
- ブックマークやインデント機能で効率化
- 開発の第一歩は「使いやすいVBE環境」から
まずは1つでも設定を見直し、自分に合った開発環境づくりを始めてみましょう。
