【Excelマクロ】セルの値に応じて表示形式を自動で変更する

Excelでデータを扱っていると、「数値はカンマ付きで見たい」「日付は yyyy/mm/dd に統一したい」「マイナスのときは赤文字にしたい」など、表示形式を整えたい場面がよくあります。

こうした作業を手動で毎回設定するのは面倒で、設定ミスの原因にもなります。

VBAを使えば、セルの値に応じて、自動的に表示形式を切り替えることができます。

今回は、いくつかの代表的なパターンを紹介しながら、表示形式を自動変更するマクロの書き方とメリットを解説していきます。

値の種類に応じて表示形式を変える

まずは、数値と日付で表示形式を自動変更する基本のマクロを紹介します。

Sub FormatByValue()

    Dim ws As Worksheet
    Dim i As Long
    Dim val As Variant

    Set ws = ActiveSheet

    For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
        val = ws.Cells(i, 1).Value

        ' 日付なら yyyy/mm/dd 表示
        If IsDate(val) Then
            ws.Cells(i, 1).NumberFormat = "yyyy/mm/dd"

        ' 数値ならカンマ付き(整数)にする
        ElseIf IsNumeric(val)=True Then
            ws.Cells(i, 1).NumberFormat = "#,##0"

        ' 上記以外は標準形式に戻す
        Else
            ws.Cells(i, 1).NumberFormat = "General"
        End If
    Next i

    MsgBox "表示形式を自動で変更しました。"

End Sub

このマクロでは、A列に入力されている値を1つずつ確認し、それが日付か数値かによって、表示形式を自動で切り替えています。

コードのポイント

  • IsDate(val) で日付かどうかを判定
  • IsNumeric(val) で数値かどうかを判定
  • NumberFormat プロパティで表示形式を変更

このように分岐処理を入れるだけで、見やすく統一感のある表の自動化が実現できます。

値の条件に応じて色や書式を変える

次に、数値がプラスかマイナスかによって、色を変えるマクロの例を紹介します。

Sub FormatBySign()

    Dim ws As Worksheet
    Dim i As Long
    Dim v As Double

    Set ws = ActiveSheet

    For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 2).End(xlUp).Row
        If IsNumeric(ws.Cells(i, 2).Value) Then
            v = ws.Cells(i, 2).Value

            With ws.Cells(i, 2)
                .NumberFormat = "#,##0"

                If v < 0 Then
                    .Font.Color = RGB(255, 0, 0) ' 赤
                Else
                    .Font.Color = RGB(0, 0, 0) ' 黒
                End If
            End With
        End If
    Next i

    MsgBox "数値の符号に応じて表示を変更しました。"

End Sub

この例では、B列の数値に対して、マイナスなら赤、プラスやゼロなら黒のフォント色を設定しています。

数字の書式はカンマ区切りで統一されています。

使いどころ

  • 売上や収支でマイナスを目立たせたいとき
  • 正常/異常の値を見やすく分けたいとき
  • 表の中で「異常値」が埋もれないようにしたいとき

こうした工夫で、見ただけで判断できる表が作れるようになります。

実装するメリット

セルの表示形式をマクロで自動化することには、次のような実用的なメリットがあります。

  • 見た目を揃えることで可読性がアップする
  • 手作業による書式ミスを防げる
  • 入力者が複数いても表の品質を保てる
  • 数値や日付が明確に区別できるため、判断ミスを減らせる
  • 条件に応じて色を変えることで、視認性が大幅に向上する

特に共有ファイルや定型レポートなどでは、「自動的に整う仕組み」があることで、データ管理の手間とリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

セルの表示形式は、見た目を整えるだけでなく、「情報を正しく伝える」ためにとても重要な要素です。
VBAを使えば、値の内容に応じて自動的に書式を切り替えることが可能です。

今回紹介した方法を活用すれば、次のようなことが簡単にできます。

  • 数値や日付を自動で書式設定
  • 条件に応じて色や文字スタイルを変更
  • 誰が入力しても、見た目が整った表を維持できる

業務の中で「表の整え方」にかかる手間を少しでも減らしたいと感じたら、まずは表示形式の自動化から始めてみましょう。

ほんの数行のマクロで、作業効率も見た目の品質も保つことができます。

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