VBAでマクロを作成するとき、「あれ?この操作って毎回手でやってるな」と思ったことはありませんか?
VBE(Visual Basic Editor)には、作業を効率化するための便利なショートカットキーが数多く用意されています。
今回はその中でも、特によく使うショートカットを厳選して紹介します。
繰り返しの多い作業こそ、ショートカットで手間を省いていきましょう。
よく使うショートカットキー一覧(基本編)
まずは基本中の基本から、「知らないと損!」というレベルで使用頻度が高いショートカットです。
| 操作内容 | ショートカット | 説明 |
|---|---|---|
| VBEを開く | Alt + F11 | Excel本体と行き来するときに使います |
| モジュールを実行 | F5 | Subプロシージャを一気に実行します |
| 一行ずつ実行(ステップ実行) | F8 | デバッグで欠かせないキーです |
| 一時停止位置の設定(ブレイクポイント) | F9 | 動作を途中で止めるポイントを設定 |
| イミディエイトウィンドウを表示 | Ctrl + G | Debug.Printの結果を見るときに使用 |
| コメントアウト/解除 | Ctrl + Shift + C / Ctrl + Shift + X | 一時的にコードを止めたいときに便利 |
| 行の削除 | Ctrl + Y | 間違えたコードを一発で削除 |
実装するメリット
- 開発スピードが格段に上がる
- 手作業のストレスを軽減できる
- ミスの発見や修正がスムーズになる
実際に使ってみよう(コード例と活用)
たとえば、次のような簡単なSubプロシージャがあったとします。
Sub MsgTest()
Dim msg As String
msg = "こんにちは"
MsgBox msg
End Sub
このマクロを試すときに、
F5で一気に実行(MsgBoxが表示されます)F8で一行ずつ実行し、msgに何が入るか確認Ctrl + Gでイミディエイトウィンドウを開き、Debug.Print msgで表示
といった使い方ができます。
コメントアウトを使う場面
Sub Test()
'MsgBox "テスト中"
MsgBox "本番用"
End Sub
テスト用のコードを一時的に無効化したいときには、Ctrl + Shift + Cでコメント化して、元に戻すときは Ctrl + Shift + Xを押します。
おすすめ補助機能と覚え方のコツ
VBEのショートカットは多いですが、最初から全部覚える必要はありません。
まずは「1日1個使ってみる」くらいの感覚で取り入れてみましょう。
補助ツールや設定も使おう
- [表示] → [ツールバー] → [編集] を表示すると、コメント化ボタンなども使いやすくなります。
- よく使うショートカットはポストイットに書いてPCに貼るのもおすすめです。
まとめ:手元で動かせるスキルが一番強い
VBAの学習は「知識」だけでなく、「手が覚えること」がとても大事です。
今回紹介したショートカットキーを使いこなせるようになると、
- 試行錯誤のスピードが上がる
- エラーの原因特定が早くなる
- ストレスなくコーディングできる
と、いいこと尽くしです。
まずはよく使うキーを1つでも覚えて、今日から「手を動かすVBA習慣」を始めてみましょう!
