Youtubeで公開している内容をまとめたものです。
関数の概要と使用方法
それでは最後に、SUMIFS関数(サムイフズ、もしくはサムイフエス)についてお話をしていきます。
前回まではVLOOKUP関数、さらにはSUMIFという関数を使っていましたが、今回行う方法としては、会社名と商品名の2つをキーにして集計する方法です。
データ集計の具体的な手法
VLOOKUPではSUMIFは一つの条件しか設定できませんでした。
それに対し、SUMIFSでは2つ以上の条件を設定できます。
そのため、データ4、さらにはデータ3を利用して、
・データ4では会社名と商品名の金額が集計されています。
・そして、元のデータとしてデータ3があり、こちらには同じ会社名が何行にもわたって、複数データが入っています。
この内容をデータ4に集計させたいと思います。
条件設定の重要性
それでは、SUMIFSを使います。
「=sumifs(」と入れて、括弧内の内容としては、合計対象範囲を設定し、SUMIFSでは範囲と条件を指定します。SUMIFSは条件を複数入れるために、条件が後ろにきています。
まずは合計対象範囲を設定し、次に範囲や列を指定します。
その上で、何を探してくるかという条件範囲から条件を指定します。
これについては、条件2、条件3ということで、一つだけでなく2つ以上の条件を設定できます。
=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2],[条件2]・・・)
SUMIFと同様に、合計対象範囲についてはG列になります。
そしてカンマを入れ、条件範囲1には、会社1をデータ3から探してくるために、B列の会社名が入っている部分を範囲として、列指定し、条件1として、会社名1を探してくるため、会社1のセルを指定します。
2つ目の条件としては、商品を指定し、データ3のC列から探してくるように列指定し、商品を探してくるように設定をします。
ここまで入力すると、データ3の税込の金額の列を合計対象範囲にし、B列、会社名から会社の位置を探し(1つ目の条件範囲と条件)、更にC列には商品名が入っているので、商品名から商品への内容(2つ目の条件範囲と条件)を集計します。
3つ以上条件を設定することもできますが、今回は2つの条件で問題ありません。
集計結果の確認
括弧で閉じてEnterをすると集計されます。
また、これを下にもコピーしますが、コピーする際の注意事項としては、セルが移動しても、内容に問題がないかを確認します。
下方向にコピーする際、行番号がずれますが、今回の場合は、移動して良いので、これにより3行目、4行目の処理が正しく行われます。
関数の結果確認
念のために気になる場合には、データ3にオートフィルタを利用し、会社名と商品の合計金額を確認します。
関数が機械的に操作しているため、全ての内容が集計されているかを確認する際は、列の合計金額と集計された列の合計金額が一致しているかを確認することでエラーチェックになります。
まとめ
今回利用したSUMIFSに関しては、使うタイミングは2つ以上の条件に合った複数行を合計するルールです。
SUMIFS関数に合計範囲を指定し、そこから条件範囲の1つ目、条件の1つ目を入れます。同様に2つ目の条件を入れ、更に3つ目を入れる場合には、カンマを入れて追加します。
2つ以上の内容を照合するための内容まとめ
VLOOKUP関数は一つの条件で一つの内容を呼び出し、SUMIFは一つの条件で複数内容の合計を呼び出します。
VLOOKUPとの使い分けとしては、一つの条件でも複数行にデータがまたがる場合に利用します。
SUMIFSは、2つ以上の条件で複数内容の合計を呼び出すことができます。
このように照合作業を行うために、VLOOKUP関数、SUMIF関数、SUMIFS関数、IF関数、EXACT関数を説明しました。これらはさまざまな場面で利用できるので、うまく組み合わせて使いましょう。
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