別の表から呼び出してくる関数（VLOOKUP関数）

Youtubeで公開している内容をまとめたものです。

商品名と単価を自動呼出しする関数の説明

こんにちは、JIMOVEの山口です。

今回は、コードに基づいて商品名と単価を自動で呼び出し、数量に応じて合計を算出する表の作成方法について説明します。

コードを元に呼び出しを行うことで、手入力による誤入力を減らすことが可能です。

今回使用するのはVLOOKUP関数です。

この関数は、指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、同じ行にある指定した列の値を返すものです。要は、コードと同じ行の何列目を表示させたい、ということができます。

関数を使用する際は、表が昇順に並んでいる必要があります。

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

この方法により、商品コードに基づいて自動的に商品名や単価を呼び出し、顧客リストに反映させることができます。

これにより、商品名や単価を手入力による入力ミスを減らし、作業効率を向上させることが可能です。

VLOOKUP関数で商品名を呼び出す際、商品名が存在する列番号を正確に指定する必要があります。

例えば、商品リストの2列目に商品名がある場合、列番号として「2」を指定します。

検索方法の指定では、「FALSE」を選択して完全一致を行うことが重要です。

これにより、指定したコードと完全に一致する商品名のみを呼び出すことができ、類似のコードに誤って対応するリスクを避けることができます。

「TRUE」にした場合、あいまいな検索となり、コードがない場合は、一番近いコードの内容が表示されます。

例）商品リストに1010、1020しかない場合に、1011のコードを指定すると、1010の内容が表示されます。

オートフィル機能を使用してVLOOKUP関数を下方向にコピーする際、範囲が意図せず変更されることがあります。

これを防ぐためには、範囲を固定することが必要です。

具体的には、範囲に$（ドルマーク）をつけて絶対参照（固定すること）を設定します。

たとえば、「$A$1:$C$6」とすることで、列と行の両方を固定し、コピーしても範囲が変わらないようにします。

VLOOKUP関数を適用した後、商品コード「1011」に対して「イタリアワイン」という結果が得られることを確認できます。

しかし、関数を下方向にコピーした際に一部でエラーが発生することがあります。

これは、関数のコピーによって範囲が意図せず変更された結果です。上記のように、範囲を固定することで、この問題を解決できます。

VLOOKUP関数を使用する際は、列番号の正確な指定、「FALSE」による完全一致検索の選択、そして範囲の固定が重要です。

これらのポイントを押さえることで、正確かつ効率的にデータを呼び出し、エラーを回避することができます。

単価の呼び出しにもVLOOKUP関数を使用します。

この際、商品リストのコードから単価がある列（3列目）を設定します。

列番号を「3」に変更することで、自動的に単価を呼び出し、元の表に反映させることができます。

関数をコピーする際には、今回は「罫線」をすでに引いているので、消したくありません。

書式が変わらないようにするためには、オートフィルでコピーした後に、右側に出るアイコン、オートフィルオプションを利用して、「書式なしでコピー」を選択することで、元の書式を保持したままデータを反映させることが可能です。

VLOOKUP関数を用いることで、別の表から商品名や単価を呼び出し、エラーを減らしながら効率的にデータを管理することができます。

関数の範囲固定や正確な列番号の指定、書式設定の調整に注意を払いながら、VLOOKUP関数を活用しましょう。