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二つの条件でデータを呼び出す方法
こんにちは、JIMOVEの山口です。
今回は、2つの条件を基にデータを呼び出す方法について、お話しします。
具体的には、項目1から5と商品1から5までの表を例に、特定の項目と商品が交わる部分にあるデータを取得する方法を学びます。
VLOOKUP関数の限界
データを呼び出す関数としては、VLOOKUP関数が有名ですが、VLOOKUP関数を使用して、商品と項目の交わる部分のデータを呼び出すことを考えます。
しかし、VLOOKUP関数は一つの条件に基づいてデータを検索するため、2つの条件で特定のデータを取得することはできません。
たとえば、縦は商品5、横は項目4の内容のデータ「24」を直接呼び出すことはできません。
MATCH関数とINDEX関数の利用
この問題を解決するために、MATCH関数とINDEX関数を組み合わせる方法が有効です。
MATCH関数は、指定した値がリストの何番目にあるかを返す関数で、一行または一列から特定の値の位置を見つけ出します。
INDEX関数は、指定した行と列の交点にある値を表から取得する関数です。
この2つの関数を組み合わせることにより、2つの条件に基づいたデータの呼び出しが可能になります。
MATCH関数の使用
MATCH関数の基本的な構文は 「=MATCH(検索値, 検索範囲, 照合の種類)
」 です。
検索値には、特定したい項目や商品を指定し、検索範囲にはその項目や商品が含まれる範囲を指定します。
照合の種類には「0」を使用して完全一致として求めます。
実践例
例として、項目4を検索値とし、項目のリストが含まれる範囲(例: B1からF1)を検索範囲として指定します。
MATCH関数を使用することで、項目4がリストの中で左から何番目にあるか(または上から何番目にあるか)を特定できます。
MATCH関数の適用
- 検索値の指定: 例として、項目4を検索値として指定します。
- 検索範囲の設定: 検索範囲として、項目が含まれる範囲(例: B1からF1)を指定します。
- 照合の種類: 完全一致を求めるために、「0」を照合の種類として指定します。
この設定により、MATCH関数は項目4が指定した範囲内で左から何番目にあるかを返します。
例えば、項目4が範囲内で4番目に位置する場合、関数は「4」という結果を返します。
商品5の位置特定
同様に、商品5の位置を特定するためにMATCH関数を使います。
この場合、検索値として商品5を指定し、商品が含まれる範囲(例: A2からA6)を検索範囲として使用します。この方法により、商品5が上から何番目にあるかを特定できます。
注意点
MATCH関数の検索範囲は、必ず1行または1列に限定する必要があります。これにより、関数はより正確に特定の値の位置を返すことができます。
INDEX関数
MATCH関数だけでは、交差する部分のデータを呼び出すことはできません。データを呼び出すためには、INDEX関数を使用して特定のデータを表から呼び出します。
INDEX関数は、指定された行と列の交点にある値を返す関数で、複数の条件に基づくデータの取得に非常に有効です。詳細な使用方法については次回解説します。
まとめ
MATCH関数とINDEX関数を組み合わせることで、2つの条件に基づいて表から特定のデータを呼び出すことが可能になります。
この方法をマスターすることで、縦の条件と横の条件を組み合わせて、必要な情報を取り出すことが可能になります。
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